これでもピアノ教室なんです

埼玉県草加市にあるピアノ教室のブログです。週1回更新が目標。HPは→http://tonfarbe.jp/

息してますか〜?

今更ですが、皆さんはピアノを弾いている時に呼吸していますか?
ほとんどの人が考えたことないでしょう。
 
弾いている時に呼吸しているかどうか分からない人は、弾き慣れた曲を弾きながら「敢えて呼吸」してみてください。
できるだけ普通に吸って吐いて。
 
もしくは、メロディーに合わせて歌いながら弾くのでも良いと思います。
歌えば強制的に呼吸しますからね。 
 
それで弾けなかったり呼吸が不自然だったりしたなら、おそらく無呼吸かものすごく浅い呼吸で弾いている可能性大です。
人によっては、曲全体でなく、特定の場所だけが弾けないという事も…。
 
生命維持のために24時間365日自然にしているはずの呼吸ですが、ピアノを弾くと止まる…それだけ夢中になっているんでしょうか?
そうではないですよね。
 
単に弾くのに必死すぎて、息する余裕がないだけです。
 
睡眠時無呼吸症候群ならぬ、練習時無呼吸症候群とでも名付けますかね(は?)
睡眠時~は治療しないと怖い病気ですが、練習時~は自力で直せ(治せ)ます。
 
練習時の無呼吸もしくは浅い呼吸の何が悪いかというと、酸欠になるんだから体に良いわけがありませんね。
ピアノを弾くには脱力が必要ですが、息が浅かったり止まったりの状態で弾くと、体中が硬直してしまいます。
 
そのまま弾くと、肩や首や腰が…全身がコリます。
また、正しいテンポやリズムを維持できません。
どんな人でも、もれなくリズムが崩れてどんどん速くなります。
さらに音も重いうえに固くて雑に聞こえます。
 
発表会等の本番では、緊張でますます息が浅くなります。
普段から浅いのにさらに浅く…いや~、危ないですね~:(;゙゚'ω゚'):
 
良い事が一つもありません。
 
 
それから現在練習している曲で、たくさん練習してもなかなか弾けるようにならない所や、弾けてはいるけど上手じゃないと思う所を、敢えて呼吸して弾いてみてください。
 
何度弾いてもうまく弾けない場所は、「間違えたくない」とか「今度こそうまく弾きたい」というような気持ちが働きます。
でもそれがかえって呼吸を浅くさせ、体が硬直というか萎縮してしまい、弾けば弾くほど下手になります。
 
始めはうまくできないかも知れませんが、慣れるとできるようになります。
体も緩むので自由に動けるし、音も軽く・柔らかくなります。
そのくらいの余裕を持って弾けないと、どれだけ弾いても上手になれません。
 
脱力がうまくできない原因はこれだけではありませんが、心当たりのある方、チェックしてみてくださいな。